建築工程のほとんどを工場で終わらせ、現地での工期を大幅に減らせるユニットハウス。その建築技術やバリエーションは年々進化している。なかでもアメリカの企業が開発した「Boxabl」がかなりスゴイ。
こちらの「Boxabl Casita」は、同ユニットシリーズで最もコンパクトなモデルだが、フルサイズのキッチンとバスルームまで要する、見ての通り完璧な「住宅」だ。だがなんと現地での工期はたった1日。
それを可能にしているのが、この箱型の収納設計だ。トラックで住居の「箱」をそのまま現地に運び、あとは箱を開くだけで家ができあがる仕組み。 これだけ短期だと安全面が不安になるが、「Boxabl」はいわゆるプレハブ設計の住宅とは一線を画す。建築素材と工場での生産工程にこだわり、耐久性・エネルギー効率ともに高い水準を確保しているという。
箱を組み合わせて自分オリジナルの家に
そして「Boxabl」のさらなる特長が、連結可能なモジュール方式。37平方メートル・56平方メートル・74平方メートル・111平方メートルの4種類の広さから好きな組み合わせを選び、縦や横につなげて一つの住宅として建設できるのだ。
間取りのバリエーションも豊富で、1部屋に全てが詰まった「Casita」モデルをはじめ、「キッチンボックス」「リビングボックス」「寝室ボックス」などさまざま。広さとモデルと箱数を組み合わせて、自分らしいオリジナル住宅をつくりあげることができる。 現在は「Boxabl Casita」が、住宅費と建設費あわせて49,500ドル(約530万円)で予約受付中。価格帯の手頃さから、庭に置くスモールハウスとしても人気が見込まれている。
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「家はローンを組んで買い、何ヶ月もかけて建てるもの」という概念はもはや古いかも?